私が海外へ行きたいわけ

思えば今までかなり多くの国や地域へ遊びに行ってきたほうだと思う。
韓国、香港、ベトナム、グアム、ハワイ、サンフランシスコ、ニューヨーク、スペイン、ポルトガル、フランス、イギリス、マルタ共和国。
簡単に思いだしただけで、この程の国名が頭に浮かぶ。

本格的に海外旅行にはまり始めたのは社会人二年目からだ。
友人に誘われ、香港へ遊びに出かけた。
特に香港に行きたいと強く思っていたわけではなかったが、女ばかりの4人旅が何より楽しそうで魅力的に感じたからだ。

当時は、皆がパソコンを自宅に所有し、インターネットをひいているのが当たり前になってきたばかりの頃だったと思う。
旅行に誘ってくれた友人もその一人。
購入したばかりの真新しいノートパソコンを立ち上げ、香港の格安ツアーを申し込んだ。

行く直前になって購入した香港の旅行本を片手に現地に到着した。
空港出口のゲートをくぐると、友人の名前を書いたプレートを持った女性が笑顔で出迎えてくれた。

彼女は現地の案内をしてくれる旅行会社の人だった。
とても上手に日本語を話し、私達とその他数人の日本人を空港からホテルまで送り届けてくれた。

彼女には二日後の市内観光ツアーでもお世話になった。
仕事ではあるものの、明るく元気な方でとても魅力的な女性だった。

話を重ねて打ち解けた事もあり、少し前から気になっていた「香港返還」のことを彼女にどう思うのか尋ねてみた。

彼女は笑顔で、
「いい部分と悪い部分がある。色んなことがあって今がある。だけど、私達は私達だから!」
そんな風に答えてくれたことを今でもはっきりと思い出す。

私達が暮らしている日本は島国であるがゆえに、他国との交流が歴史的に見ても少ない国だ。
小さな島国であるにも関わらず侵略、植民地になったこともない。

他国の人の、自国に対する熱い思いを聞いたのがこの時が初めてだった。私の中にも同じくらいの国に対する思いはあるのだろうか?

それから私は海外へ行く事にはまっていった。とにかく現地の人と話してみたい。暮らしを、これまでの歴史背景を知りたい。

その興味がわき続けている限り、私は遠くの地へ旅行に出かけて行くのだと思う。

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